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志師会会長就任祝賀会にて謝辞

中曽根康弘先生、江藤隆美前志帥会会長、石原慎太郎都知事、倉田寛之参議院議長他諸先輩から激励のお言葉を賜りました。

志帥会は中曽根イズムの元、常に国家と国民をどうするかということを考えていく集団として発足致しました戦う政策集団です。私は非力で至らない者でありますけれども、もう今の日本は日本近世史に於いても、幕末・大正・昭和初期に匹敵する大きな曲がり角に直面している。皆様方にご指導頂き、支えて頂きながら政治をやっておるわけでありますけれども、残念ながら今の日本、市場原理万能、競争原理至上、こうした空気が日本の社会を覆ってしまっている。そういう中で、大企業は前へ前へとチャレンジしていくことなく、後ろ向きのリストラに奔走し利益を挙げている。そうした中で日本の経済の空洞化は残念ながら着実に進んでおる今日であります。中小企業・零細企業・商店の皆様、日に日に追い詰められていっております。また地方は、農村は、漁村はもうカラカラに乾いております。今、町村合併は激しく進んでおりますけれども、皆で力を合わせて新しい故郷を創っていこうというような息吹は感じられないわけであります。やっていけないから仕方なしに肩寄せ合って生きていこうという、そうゆう空気の中での今の町村合併での進行であります。こうした状況を今後政治が許していくのか。国民も又そういう政治を許していくのか、正に私は正念場になってきたと思っております。
又この地球、銀河系の中の小さな惑星にしか過ぎないこの地球かもしれません。しかし人類にとっては掛け替えのない、皆さん住みかじゃないですか。20世紀は科学技術が飛躍的に発達して我々の生活は極端に便利になりましたけれども、一方では革命と戦乱の世紀でもありました。この21世紀が人類にとってどうゆう世紀になっていくのか。強者の論理が貫徹していく中で、この掛け替えのない住みかがあらゆる民族、あらゆる国家がそれぞれの場で必死になってもがきながら生きていっておる。そういう中を強者の論理だけ貫徹していって本当に大丈夫なんだろうか。地球の果てに於いても、砂漠の中に於いても、密林の中に於いても、生きとし生けるもの我々人類の掛け替えのない同胞であります。それぞれの地域の進んだところもあれば、遅れているところもある。そういう人達に先進国がきっちりと配慮しながら、この掛け替えのない住みかで皆がどうやって幸せになってゆけるのであろうか。私は正に今世界自体も大きな曲がり角にきておるのではないかと思います。
イラクの問題、自衛隊を派遣するかどうかということが当面焦眉の問題でありますけれども、フセインが捕まったことは明るい材料であります。しかしそれで本当にイラク特措法が予定しているようなそうした状況になっていくのであろうか、今後の問題であります。私は慎重に判断をしていくべきだと思います。私はイラクの問題については一つはイラク国民の幸せの為に何をなすか。二つ目は同盟国であるアメリカに対しての実行ある支援とは何か。もう一つは自衛官が安全に任務を遂行できるのかどうかという問題、この3点について我々としては冷静な、慎重な判断をしていかなければならないと、このように思っております。
内外とも極めて厳しい状況に置かれておるわけであります。私は日本国の目指す国家像、社会像は芸術と文化、これと産業が融合した我々が日本の持っていた美しい魂をどう取り戻していくのか、又たおやかな気持ちをどう取り戻していくのか「友の憂いに我は泣き、我喜びに友は舞う」という、そうした共生の社会を我々が創り得るのかどうか、正に正念場であります。私は先輩、同志の皆様方と共に、皆様方からご指導賜り、又お力を賜り必死の覚悟で頑張っていく所存でございます。本日はありがとうございました。

平成15年12月18日  亀井静香

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