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新聞・雑誌等での亀井静香の発言

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2006.2.5◎ビックコミック
読売ウィークリー
亀井静香議員が直言する
「戦後最大の詐欺事件だ」

わずか4カ月前。小泉自民党の「刺客」堀江容疑者と激しい選挙を戦ったのが、亀井静香・国民新党代表代行だ。亀井氏は、今回の事件を「小泉改革の象徴で、戦後最大の詐欺事件」と断言。そして、返す刀で「小泉政治の潮目が変わる」と斬り捨てた。果たして、小泉政権の行方は。


--小泉首相は、なぜ堀江容疑者を持ち上げたのか。


「二人には共通点が多いからね。まず、自分の目的を達成するためには手段を選ばない。それによる人の痛みなんて関係ない。他人は自分が利益を得るための競争相手、敵だと割り切っているところが似ているね。みんなで幸せになろうという発想、生きとし生けるものの連帯感というものが二人には、決定的に欠如している。激烈な弱肉強食の社会をつくり上げることが小泉改革。だから、堀江容疑者をその改革の騎手として持ち上げたのでしょ」
 堀江容疑者は無所属だったが、出馬発表前に党本部で小泉首相と会談し、同本部での記者会見では武部幹事長が同席した。選挙戦中も、武部幹事長、竹中総務相などが応援に駆けつけたが、亀井氏に敗れ、落選した。


--小泉首相は、今回の事件と先の選挙とは「別問題」だと主張していた。


「そんなのおかしいよ。政権与党の幹事長、現場の閣僚がこぞって応援したということは、堀江容疑者の商売に『政府保障』を与えてしまったということでしょ。それで、みんなが信頼して投資した。しかし、事件の結果、7000億円の時価総額が数千億単位で消え、多くの人が経済的損失を受けた。これは、戦後最大の詐欺事件ですよ。この事件に加担した責任を、どう考えるのか。それなのに『別問題』と平気で言う。そんな無責任政治がまかり通ってしまっていいの?」
 持ちつ持たれつ、お互い利用し合った小泉政権とホリエモン。しかし、今や、その後ろ暗い過去が、政権を揺さぶっている。小泉首相は、「あれだけ(堀江容疑者を)時代の寵児みたいに取り上げた」とメディア批判を展開。責任転嫁するような発言で、火の粉を払うのに躍起となった。


--高い人気に支えられた小泉政治の潮目も変わるか。


「変わりますよ。小泉さんは、引田天功も顔負けの手品師だったけど、タネが全部ばれてしまった。また、もう一度、同じような魔術に国民が引っかかるようなら、もう日本はおしまいだ」


--小泉構造改革路線の「陰の部分」にも、もっと目を向けるべきだということか。


「そうです。国民の意識を覚醒(かくせい)できるように、頑張っていきたい。だって、いまの社会は危機的状況だよ。改革という名前の猛烈な破壊。競争、競争で、みんなで助け合っていくという文化を破壊してきた。一部の人間がべらぼうな金儲(もう)けするために、ジャマになることを取っ払うことだけが改革ではない。そういう意味では、堀江容疑者による今回の事件は、まさに小泉改革を象徴しているのではないか」

※無断転載を禁ず


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