活動実績

新聞・雑誌等での亀井静香の発言

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2006.5.1◎世界
小泉政治への対抗軸をどうつくるか
いまこそ一揆を!
山口二郎×亀井静香

やはり神の国?


山口 一連のライブドア騒動が続いていますが、亀井さんはホリエモンのいちばんの被害者だったわけですね(笑)。現在の小泉流構造改革、あるいは新自由主義路線が日本にもたらした問題について、どうお考えですか。

亀井 先日、外国人特派員記者クラブで講演をしたのですが、「以前森前総理が『日本は神の国だ』と言って物議をかもしたけれど、日本はやはり神の国でした」と冒頭に申し上げたのです。だって、いま起きていることは神の手が動いたとしか思えないですよ。耐震偽装事件、米国産牛肉、ライブドア、防衛施設庁官制談合の四点セットに加えて、秋篠宮妃ご懐妊の五点セットです。ライブドア問題については、ホリエモンを糾弾して片がつく話ではないと思っています。むしろ彼は時代の犠牲者に近い。
 私自身貧乏な家に生まれた者ですし、こんな性格でかわいげがないから(笑)、上の人に引き立ててもらうような力学は働かなかった。これほど市場原理至上主義が横行している中で、堀江氏のような若い人が徒手空拳でビジネスを始めれば、金を儲けるのには手段を選ばないという時代の風潮に流されるのは当たり前でしょう。しかも目的のためには手段を選ばないということにおいては、小泉総理自身が政治の場にあってやっていらっしゃることですね。政治というものは教育も経済も外交も防衛も担っていかなければならないのに、ただ一つ郵便局をなくすということを、反対する議員のバッヂをもいでまで、一度廃案になったものをもう一度成立させようとしたわけですから。おまけに、バッヂをもいだ議員がまた出てこようとすると刺客を送るということまでして、アメリカとの約束を果たすという目的のためには手段を選ばなかった。
 ところがそこへ、民主党の永田寿康氏の「偽メール」事件が起きた。しかしこれは民間同志のメールですよ。それを政府や自民党が直ちにガセネタだとどうして断定できるんですか。私は、永田議員や前原代表が本当だと思うような、それなりの仕掛けがしてあったと思いますよ。結果、誰が得したんですか? これを誰も不思議と思わない。こうして四点セットはすっ飛んでしまった。

山口 小泉路線の歪みは存在しているにもかかわらず、本当の問題は全部覆い隠されるという結果になったわけですね。

亀井 マスコミ、メディアはそれに手を貸しましたね。神の手が動いてもなお人々は、自分の頭で考えようとはしない。悲しい結果ですね。
 ライブドア事件は戦後最大、7000億円の詐欺事件です。しかし、被害者一人一人から調書を取ることは事実上不可能ですから、詐欺事件として立件するのはむずかしい。だから、証券取引法違反や粉飾決算等の会社法を適用しているのですが、時の総理や金融担当大臣が改革の旗手だと持ち上げ、政権与党の幹事長が自ら進んで応援に行ったのですよ。一般の投資家は、みんなライブドア株を買うでしょう。フジテレビの買収事件で時間外取引の是非が問われましたが、金融庁がきちんと調査していれば、その時点である程度はわかったはずです。それを許容し、それどころか、その後の選挙で広告塔に使った。こういう詐欺事件の片棒を担いだとも言うべき人たちが、選挙とは別の問題だと知らん顔していいのでしょうか。

小泉総理は異常な「天才」


山口 「金さえあれば何でも買える」ということを公言してはばからない人物を、事実上、政府与党を挙げて選挙で推したということの責任をどう考えるのか。そんな眼力のない政治家はやめてしまえと、私は雑誌に書いたのですが、たしかに堀江氏は時代の象徴といえるでしょうね。しかし、残念ながら国民新党が予算委員会などでそういう質問をしても、あまりメディアでは伝わってこない。

亀井 だから、メディアは死んでいるんですよ。『世界』なんかがんばってくださいよ。私も今月から買いますから(笑)。
 私は官から民へ、審査の機関や実務を動かすことは別に悪いとは思いません。しかし耐震偽装問題では、日本社会のモラルハザード明らかになった。これまで金儲けのために、地震がくればひっくり返りそうなマンションを建てて、安いぞ安いぞと売るような商売はしなかったと思いますよ。
 そもそもこの五年間の「行革」って何が行革なんですか。道路公団の民営化は行革の成果だと言っているけれども、冗談じゃない。もう高速道路をつくらせないための手段として、民間会社にする、採算に合わないところはつくらせないという話だったのが、新直轄方式という形で全部つくることになったでしょう。
 改革というのは中身を変えていくのが改革であって、いまやっているのは何の意味もない。むしろ後退です。天下り先を増やしただけの話ですから、小泉改革というのはちょっと不真面目だと思う。
 しかし、小泉さんは天才だと思いますね。いま国民がだんだんものを考えたくなくなっていて、ぱっとかっこいいことにすぐ飛びついていく、おかしな状況になっている。それをどうにかまっとうにしていかなくては、と思うのが普通の政治家ですが、小泉さんはここが我々と違ったんですね。彼の五年間の政治は、よし、そういう国民にフィットした政治手法を使おう、と。郵政民営化にかかわる解散も、普通ならそんな解散をやったら負けると思いますよ。ところが彼は、いまの国民は面白おかしく西部劇みたいな仕立てにすれば絶対騎兵隊のほうが支持される、亀井なんかは「インディアン」にすりゃいい(笑)。また普通なら思いついてもやらないことを彼はやって、見事成功したでしょう。小泉首相という人は異常な天才ですね。
 アメリカとの関係にしても、日米は同盟国であるというけれど、もちろん完全な対等な同盟関係というのはなかなかむずかしいことですが、いまはほとんど主従関係ですね。それが牛肉問題という形で具体的にあらわれたと思います。
 基地についても、本当に日本の安全保障という観点があるのか。アメリカは日本を独立国家として扱うのではなくて、中国や北朝鮮を睨んだ、極東における彼らの軍事戦略上の基地の島としてしか見ていないのではないか。米軍再編はいかに効率的に基地を使いやすくして、日本に協力させるかというものではないのか。
 北朝鮮や中国と隣接していて、彼らが直接の脅威となりうる日本の立場をきちんと踏まえて、日米安保を考えている気配は全くないですね。
 皇室典範改正だってこのままだったら通ってしまったと思いますよ。いま党が提出を拒否する力はゼロですから。ベテラン議員が「亀井さん、もう部会なんかでない」と言うのです。ちょっと意見を言うと、あの小泉チルドレンどもが「抵抗勢力は党から出ていけ」と大合唱だそうです。私自身は、女帝はいいと思いますが、女系にまで広げていくのは、あまりにも拙速過ぎますね。

覆水盆に返らず!


山口 自民党は変わってしまった。巨大な与党の前に、国民新党は野党として生きていくということですか。

亀井 国民新党が中心になっていく、確実な展望があるのです。私はいま本当に人間先は読めないものだなと思うのですが、昨年九月の選挙の時、実は平沼赳夫さんが言い出して新党をつくろうとしていたら、それぞれ県連や県会議員「新党はだめだ、選挙がやりにくい」と言うものだから、みんなスーッと引けてしまっていた。私も無所属で行くしかないかなと思っていたところに、朝五時に亀井久興から電話がかかってきたのです。
 「地元に帰ったら、小選挙区では無所属では立候補すら出来ません。勝ち負けは別として、私一人でも新党を立ち上げてがんばります」と言うのです。私に「一緒にやりましょう」というのではなく、私に対しての宣言、連絡です。私は目がさめた。「わかった、おれも一緒にやる。綿貫さんへ話をしろ」と、そこから始まったのです。いま思い返してゾッとしますが、久興がそういう決断をしていなければ無所属ですよ。
 「9・11」選挙では、国民新党と新党日本でほぼ300万近く票を取ったのです。これは参議院に割り振ると、90万で一議席ですから三名は悠々なんです。国民新党はいま現職が四名ですが、今度の参院選では全国展開して、新党日本と両方会わせて10名近くの勢力を保持します。あまり自民党が負けると我々の力も逆になくなるのですが、そうして参議院に送られる法案を片っ端から否定していけば、お手上げです。衆議院に戻すといっても、200本近い法律を衆議院で再可決なんて、実際には不可能です。そういう中で衆議院選挙が目の前に迫ってくる。次は小泉チルドレンなんかほとんど当選できませんよ。この前は小選挙区制が我々に不利に働いたけれども、次の衆議院選挙は有利になるわけですから、一挙に叩き落とす。

山口 数から言えばいちばん大きい野党は民主党ですね。今のお話のように自民党が混乱した時に、どういう形で政局を動かしていくのでしょうか。野党が連合するのか、あるいは自民党と連立を組んで、つまりは覆水盆に返るというか、亀井さんや綿貫さんはまた自民党に戻るということになるのですか。

亀井 いまの自民党は、かつての自民党ではありません。私は政調会長を務めて政策立案等を仕切った経験がありますが、公民等の意向など関係ありませんでした。かつての自民党もいいところばかりではありませんが、北海道から沖縄まで、都会もあれば田舎もあり、それぞれの場で生きている人たちをどうしたら幸せにできるかというのが、自民党の政策理念の基本的なスタンスです。いまは、東京さえよければいい、北海道も沖縄もどうでもいい。自分たちの財布で生きていけ、ということでしょう。今度の予算なんて、緊縮予算をつくって財政健全化に向かってやったなんて大威張りしていますが、要は地方に渡す交付税を一兆円切っただけの話でしょう。この五年間、地方に出す補助金、交付税をぼんぼん切って、みんな我慢しましょうと言うけれど、我慢をしたのは地方であり、中小企業、零細企業なんですね。大企業なんか全然我慢しないでリストラをやって、下請けや孫請けは仕事はもらうけれども全く儲けがないような状況で、正社員はアッという間にバサバサ解雇して、パートとアルバイトに代えている。すさまじいですね。
 たまたまテレビを見ていたら、松下電器の社長が記者会見をしていて、2000億円の増資と3000名の正社員の人員整理を発表した。そうしたら株価が上がる。かつての経営者は、こういうことをやりたい誘惑にかられてもやりませんでしたが、小泉改革においては、むしろ人員整理が経済構造改革だということになったのですね。
 しかし中小企業、零細企業がどんどんつぶれるか外国に買われていったら、日本の将来はどうなるのですか? 基軸通貨を持っているアメリカならいざ知らず、日本の場合は数パーセントの富裕層が消費すると言ったってたかが知れていますよ。何と言っても安定的な中産階級を中心に、働いて金をためて、その金で設備投資や技術開発をして、いい製品をつくってということの繰り返しで、日本の経済・社会が成り立っていたわけでしょう。それが崩れて家庭の貯蓄もなくなってきている。外資から資金が入ってくるからいいというけれど、いま入ってきているのは投資ではなく投機です。投機マネー頼りに日本経済がやっていけるのか。
 今年も全国平均で特別交付税10%減ですが、これは詐欺なんですよ。私の田舎を含めて、全国でものすごく町村合併が進んでいます。しかし好きこのんで合併したところは一つもない。この五年間で、補助金は切られ交付税は切られして、もう自治体としてやっていけなくなる。すると県と総務省が、いくつか一緒になれば面倒見るよと言うわけだ。それで泣く泣く一人でやっていけないから肩寄せあって生きていこうということで合併し始めた。
 ところが、そうなった後で面倒見る金自体を減らしているんですから、詐欺以外の何物でもない。財源移譲といっても所得税を地方住民税に換えて助かるのは、東京を始めとする七府県だけですよ。広島の田舎のように所得税を払っていないところで権限をもらってもやりようがない。イノシシやタヌキから税金がとれるならいいですけれどもね(笑)。

国民新党は新たな風を起こせるか


山口 理念として、亀井さんのおっしゃる地域的な均衡、平等みたいな理念はよくわかります。しかしその理念を実現する政治勢力というのは……。

亀井 我々、国民新党は全国展開をしかけます。いま支部をつくり始めていますが、いままでのように県会議員や市会議員が支部長になるのは一切やめて、魚屋のお兄ちゃんでもやってくれる人なら支部長、五名でも10名でも国民新党の本部直轄の支部にする。党費は、自民党が4000円でうちは1000円です。自民党みたいに本部が吸い上げたりしないで、全部その支部で、集めたところで使っていただきます。こうして、雨後の筍のように北海道から沖縄から立ち上がってきます。

山口 小泉路線で痛い目にあった中小企業や農家の人が立ち上がるということですね。

亀井 そう、百姓一揆です。私は最初の選挙は、生まれ故郷にすらなかなか後援会ができなくて、県会議員、市会議員、市町村長、「株式会社」と名のついた社長は、最初のうちはほとんど応援してはくれなかった。「奇跡の当選」と言われて、なぜ当選できたかというと、決して社会的地位の高くはない人たちが死に物狂いで動いてくれたのです。その経験があるから、国民新党も国民の6〜7%が支持してくれれば勝てると考えているのです。

山口 ということは公明党ではなく、亀井さんたちの国民新党がキャスティングボードを握って自民党に政策を示していくというイメージですか。

亀井 この後小泉マジックのようなものが使える総理は生まれません。カナダの選挙のように、政権与党が大きく票を減らす可能性だってあるのです。消費税の問題もありますし、いまのように同じ自民党内でありながら適当なことを言っているわけにはいかなくなります。
 民主党も問題があって、前原代表を含めて松下政経塾出身の方々は、小泉さんと一緒、小泉改革はまだ中途半端だという人も多いのですね。だから、民主党と結ぶといっても、こちらと意見が合う人間ときちんと調整していかなければいけません。しかし議席数においては民主党と連携すれば、出てくる法案を片っ端から潰してやれます。
 いま衆議院で五名や10名の国民新党が増えたところで、何の力学もつくれません、それに、お月さんに帰りたいとメソメソ泣いているかぐや姫を抱えたら大変なことになりますから、それだけはノーサンキュー。かれらは首班指名で小泉さんに入れ、予算案にも賛成しているのですから、国民新党に入ってもまた寝返るでしょう。そういう方は要りません。重要なのは来年の参議院選挙なのです。

山口 私は正直言って、国民新党や新党日本はポスト小泉ではもとの鞘におさまるのかと思っていましたが、ルビコンの川は渡ったわけですね。

亀井 渡りました(笑)。我々は予算にも反対し、はっきり意思表示しています。目先には、ちゃんと神の手で参議院選挙が用意されている。これをきちんと活用して、おかしくなった日本をもとに戻していく。面白いですよ、見ていてください。

ハトを守るタカとして


山口 民主党がはっきり軸を提示できないから、たとえば北海道の新党大地がそれなりのインパクトをもって、比例区で票を取りました。本当に地域に根を張った亀井型の政治家がいろいろなところで動いて、徹底的に小泉構造改革路線を批判していけば、支持が広がっていく可能性はありますね。保守の中の「反小さな政府」派の人々の受け皿になれば、いまの政党政治の中で存在感を発揮できるでしょう。
 内政については、おっしゃるとおり平等や公平路線はよくわかるのですが、憲法や外交、安保についてはいかがでしょう。亀井さんはハト派だという説と、その逆という説とがありますね。

亀井 私は「ハトを守るタカだ」と言っているのです。政治のいちばんの目的は、戦争をしないことです。それも日本が戦争しないだけでなくて、この地球上で戦争が起こらないために努力することが国際貢献でしょう。アメリカのように自分たちの民主主義を世界に広めて、言うことを聞く政権をつくることが使命だという、自分勝手なことを考えている国に付き合うのは、国際貢献でも何でもない。
 私は「アメリカが世界の警察官として行動しようとするなら、世界の人々の意見も聞いて、共感を持たなければ悲惨なことになりますよ」とアーミテージ(前米国務副長官)さんにも言いました。日本を敵にしてアメリカ経済はやっていけるのか。あるいは、極東において日本という自由主義国家の存在を抜きにして、アジアにどうコミットしていくのか。
 日本は独立戦争もしないで占領からそのまま独立していますから、アメリカの占領下と同じような意識でいるのですね。だから、池田政治が即保守本流だというのは間違いなのです。アメリカは、日本を絶対に自分たちに敵対させないようにあらゆる手を打って、万全だと思う時に独立させた。見事にそれが成功して、「アメリカのおっしゃることなら何でも聞きましょう」というのが保守ということになってしまった。
 その保守に対するアンチテーゼが、残念ながらソ連に帰順した人々になってしまって、真正な保守というか、健全な民族派というのが育つ経過を持たなかったですね。それが現在の外交姿勢にも影響しているのではないでしょうか。
 六者協議でも日本は相手にされていない。中国だってアメリカとの関係さえ保持していれば日本はどうにかなると思っています。対米関係は、具体的なことを積み上げていかないとだめですね。基地協議についても、たとえば横田基地は首都圏の真ん中に極東の日米軍事司令部をどうぞ、なんて言っていいのでしょうか。
 私は、もと警察官だものだからすぐタカだといわれるのですが、いまの共産党や社民党はちょっと視点を失っている感じがしますね。組織維持だけです。私は「あんたたちのお株をうちは奪ってるな。昔は対米批判ばかりしておったけれども、最近は全然しない」と言ったのですが、社民党にしても、国民に自分たちの従来の主張をしたら評判が悪くなるのではないかという恐怖心がある。評判が悪くなったっていいじゃないですか。国民がおかしくなっているのですから。
 私は敗戦の時小学校三年生でした。私の姉も原爆投下後に動員で広島市内に入って、白血病でな亡くなりました。あんな大量虐殺が二度と起きないようにするのが、政治家の仕事ですよ。ハトだタカだといっておる場合じゃないと思います。

「日本に生まれてよかった」と言えるために


山口 小泉政権の最大の罪は、日本の国際的孤立をもたらしたことだと私は考えています。親亀のブッシュがこけたら子亀の日本もこけるということでは困ります。国内政策でも安全保障でも、アメリカ・モデルを模倣するしかないという日本の現状を何とかしなければならない。亀井さんがおっしゃるように、保守の中で多様な声が出てくることは、日本にとって重要です。

亀井 人間は貧乏な家にも生まれれば、目が見えなくて世の中に出てくる人間もいる。経済的、肉体的、いろいろな社会的ハンディを背負ってくる人たちだって、気がついたらそのように生まれているのだから一生懸命に人生を生きていかにゃいかんわけでしょう。それを「自助努力」だの「自己責任」といって国家が片づけていいかという問題があります。
 いろいろな人たちが「日本人になってよかった」と思えるために、国として何をするかという視点を失って、強いものがどんどん強くなり、弱いものは「能力がないんだからしょうがない」という社会では、それこそしょうがない。
 私は小泉政治の間違いはそこだと思う。自民党の政治はこんな政治ではなかったのです。しかし、社民党も民主党もそういう視点を失って、組織防衛だけに夢中になっているように思います。
 いま、労働組合はストライキをしませんね。幹部が、自分が安全であれば仲間がどんどん切られてパートに変えられてもしょうがないと思っている。郵政問題でも全郵政だって全逓だって、ストはしませんでしたよ。私は「おまえたちはストライキ一つやらないのか。こっちはバッヂをかけてやったんだぞ」と言ったのです。

山口 元気のある野党として、政党再編に向けて一層の奮闘を期待しています。
 ありがとうございました。

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