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新聞・雑誌等での亀井静香の発言

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2006.8.01◎経済界
森田実の永田町風速計
亀井静香・国民新党代表代行が語る政局展望
「2007年夏以後、大政界再編を起こす」

いつまでも続く不幸というものはない。
じっと我慢するか、勇気を出して追い払うかのいずれである

(ロマン・ロラン)


 久しぶりに亀井静香・国民新党代表代行に会った。
 元気である。意気軒昂である。
 「今、政治家になり、政治をやってきて本当に良かったと思う。小渕内閣、森内閣の時代、自民党政調会長として経済政策すべてを任された時もやり甲斐があったが、今はあの時以上だ。今の日本の暗雲を除去するため政治が必要な時だ。
 来年、2007年夏の参院選で自公を過半数以下に落とすと、その後政界大再編成が起こる。いや起こす。参院が逆転すれば、自公連立の衆院の3分の2以上の議席が張り子の虎になる。衆院で3分の2以上の議席を持ちながら解散総選挙に追い込まれるという事態になれば、自公連立政権はおしまいだ。
 この大変革期に政治家であることは、本当にありがたいことだ。やりますよ。見ていてください」
 亀井代表代行は続ける。
 「衆院選での逆転の可能性は極めて高い。われわれ国民新党は現有議席と合計して10議席以上取ることができる。全国比例区で4〜5議席、選挙区(東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪)で3〜4議席取る。各選挙区で国民の信頼を集めることのできる立派な人物を擁立する。民主党、社民党と選挙協力する。わが国民新党が参院で10議席以上になれば、キャスチングボートを握ることになる。
 その時、自民党・公明党はどうするか。自民・公明両党が政権維持のために、1994年に社会党村山委員長を首相に擁立したように、わが党の綿貫民輔代表を首相に担いで政権の維持をはかるということも考えられないことではない。もちろん、われわれは安易な道は取らないが、2007年夏の参院選後は何が起こるか分からないような時代になる。政界大再編成は避けられない」
 そして究極の目標を語る。
「われわれ国民新党が目指しているのは『救国内閣』の樹立だ。われわれが中心的役割を果たす」

失われた日本人の魂を取り戻せ


 小泉首相は9月に退陣するが、小泉時代の政治について亀井代表代行の見方を聞いた。
 「小泉改革は“日本”を破壊した。“競争”原理導入によって、日本の和の社会を崩した。一般国民の生活水準は低下し、犯罪は急増した。中小零細企業の倒産は増加し、自殺者は増えた。小泉改革とは国民にとっては痛みばかりの改革だった。
 国民にとって自らを殺しかねない小泉政権を、大多数の国民が喜んで支持した。歴史上、圧政・暴政はいくらもある。しかし、この5年間の日本のように、圧政・暴政を大多数の国民が喜んで支持したということは、歴史上ほとんど例がないのではないか。
 この原因は、日本国民のほとんどが、無気力になり、正常な判断能力を失ってしまったところにあるのではないか。この背景にあるのは、日本人の魂が萎えてしまったことだ。戦後日本はアメリカの占領下に置かれ、占領政策により『日本人の魂』を失った。
 社会の基本は家庭であり家族だ。だが、今の日本、家庭破壊が進んでいる。家庭内犯罪が増えた。これも小泉改革と無関係とは言えない。
 小泉さんの“すごさ”は、この日本人の魂の萎えを政治の権力闘争に利用したところにある。判断能力をなくした国民には説明は要らない。単純なスローガンを絶叫してタクトを振ればよい。マスコミも批判精神を捨てた。判断能力を失った国民を動員して、少数派を叩き潰した。
 真の政治は、間違った国民を正しい方向に導くために努力する。国民が誤った方向に進もうとしている時には、国民を目覚めさせなければならない。われわれは、07年参院選に向けて、国民が目を覚ますような行動を起こす」

米国政府の要求丸呑みでは日本が滅ぶ

 

 亀井氏は語る。
 「私が自民党政調会長の時も米国から対日要求があったが、あの頃は、われわれはよく検討して可能なものだけやった。しかし小泉内閣になってからは丸呑みだ。これでは日本が潰れてしまう。
 その結果日本はどうなったか。日本全体がしぼんでいる。経済は縮小している。経営者はモラルハザードに陥っている。国民総所得は低下した。外交力が低下し、日本の領土も縮小気味だ。精神まで縮んでしまっている。
 この日本を、何としても立て直さなければならない。07年参院選こそ日本立て直しの絶好のチャンスだ。ここで政界を再編成し政治の方向を変えなければならない

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