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新聞・雑誌等での亀井静香の発言

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2008.10.6◎Kyodo Weekly
It's小(ショウ)タイム
国民新党 亀井静香代表代行

自民党政治幕引き内閣


 報道各社による麻生内閣発足直後の支持率調査の多くは40%台にとどまり、与党関係者の予想を下回る結果に終わったようです。麻生太郎首相自身、ショックを受けているはずです。福田内閣の発足時ですら50%台だったわけですから。国民的な人気が高いとされる麻生氏に首相を差し替え、その勢いに乗って衆院解散・総選挙に打って出ようという与党の思惑からすれば、せめて福田内閣を超える支持率はほしかったというのが本音でしょう。
 自民党総裁選でドンチャカ、ドンチャカ、お祭り騒ぎをしている間に、リーマン・ショックのあおりで株価は下落し、地方の中小企業の経営は依然苦しいまま。政府、自民党に対する国民の感覚がそのまま数字に表れたといえます。自民、公明の与党側はためらいながら、解散へと突入せざるを得ない状況となっています。
 麻生氏は選挙の顔は自分ひとりで十分とばかり、サプライズ人事は行いませんでした。気心の知れた仲間を閣内や自民党執行部に配置し、大統領気取りでリーダーシップを印象付けようと自ら閣僚名簿を読み上げてはみたものの、効果はなかったということでしょう。
 舛添要一厚生労働相は突然、後期高齢者医療制度を抜本的に見直すと言い出しましたが、わずか数日後に撤回。もてあそばれた格好の高齢者は口先だけの政治、選挙狙いの政治に怒っています。汚染米に対する政府対応も、政治がしっかり機能していないために後手、後手。そこに、中山成彬氏が「成田闘争は『ごね得』」「日本は単一民族」「日教組をぶっ壊す」などと発言し、国土交通相を辞任。早くも麻生内閣は「自民党政治幕引き内閣」といった様相です。
 小泉純一郎元首相は次期衆院選には出馬しないとのこと。小泉構造改革なるものの結果、日本ががたがたになってしまったという現状と、小泉改革を修正しなければいけないと主張する麻生氏が先の総裁選で、小泉氏の支援する小池百合子元防衛相に圧勝したという現実。小泉氏自らの言葉どおり、もはや「役割は済んだ」と判断したのでしょう。
 しかし、「改革の人」が後継者に二男を指名するというのはいただけません。身を引くと決めたのであれば、後援会関係者にその意向を伝え、その後のことは一任するというのが筋。4世議員の誕生に奔走しているという姿を見ると、「普通の人」だったということでしょうか。
 民主党との合併構想は残念な結果に終わってしまいました。国民新党の綿貫民輔代表と民主党の小沢一郎代表は、郵政民営化の抜本的な見直しに取り組むことで合意。合併構想は、郵政見直しを着実に実行に移していくためには、民主党の中に入った方がいいとの判断があったからです。
 小沢代表との間では、合併協議会を立ち上げ、党名についても「民主・国民連合」とするという方向で検討が進んでいたのですが、民主党の常任幹事会で「党名変更は認められない」との意見が出て、成就できませんでした。民主党とは選挙協力を維持していくことに変わりありません。衆院選は国民新党にとって厳しい戦いとなりますが、決死の覚悟で突き進むのみ、です。

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