デイリースポーツ連載
誰が自民党の総裁になっても小泉氏とやること一緒ならダメ
2006.6.15
過熱する報道
なにやらすっきりしない天気が続き、とうとう広島も先週梅雨入りしたとのこと。梅雨明けが待ち遠しいものです。
さて、18日の国会会期末を控え、いよいよ過熱してきた自民党総裁選の報道。
私にも各方面から「ポスト小泉」とわが国民新党が体制の変わった新政権に対して、どのように接していくのかについての取材が多々あります。私は「誰が総裁になったって、やることが小泉さんのやったことと一緒なら、人が代わったからいいちゅうもんじゃない」と答えている。
だってそうでしょ。かつて同じ釜の飯を食った仲間を批判したくはないけれど、今の自民党、政策でも批判し、人間的レベルにおいても批判している連中が、無抵抗で総理の「よいしょ!」ばかりしていて、そんな人たちが小泉がいなくなった時、ちゃんとやれるのかという危惧(きぐ)がある。
二本差しのサムライだったはずが、いつの間にか御殿女中に成り下がり、暴君の言いなりに仕えて、これがどうやって主君として立派に後を継げるのか。
国民新党が主導権
やっぱり、政党というのは政策と政治手法である。自民党の総理が代わったからと言ったって、国民新党がそれについていくわけにはいかない。そんな事に期待するより、来年間違いなくある参議院選挙において我々がイニシアチブを握り、今の流れをきっちり変える。
いわゆるゴールデンコンビと言われた小泉総理・安倍幹事長で挑んだ前回の参議院選挙ですら、49議席しかとれなかったのだから、次回は誰が総理であっても、与党が過半数を割るのは必至である。
少数派が未来変える
いくら衆議院が圧倒的過半数を握っていても、参議院で否決された法案をすべて衆議院に送り直し、成立させるのは不可能であることは明々白々。故に、少数党であっても参議院の議席を安定数にするため、かつて村山政権が誕生したように、わが党の綿貫民輔代表が総理になる可能性も出てくる。
歴史を見れば、変革とか改革は常に少数派によるものであって、多数派はそこからはみ出ると損とばかりに、多少問題があっても目を瞑(つぶ)るのが常だ。
いま少数派だからといってがっくりするのは間違い。少数派が未来を変えるのは宿命であり、どんなに苦しい闘いでも自信をもって進むべきと考えている。
カープの躍進期待
梅雨が明けると、いよいよ太陽きらめく夏の到来です。広島カープも5月は負け越したが、本格的な野球シーズンに向け、大躍進を遂げてほしいと願っている。
(国民新党代表代行)
次回は6月29日付
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