デイリースポーツ連載


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亀井静香美しき日本我が故郷を想う

日銀・福井総裁は即刻辞任されるべき
金融政策に不信感募るのは当然

2006.6.29

村上Fに投資

 日本中が応援に湧いた、サッカー日本代表チームとブラジル戦はご承知のように、ワールドカップ1次リーグ敗退という残念な結果に終わりガックリ。4年後に向け再出発を期す。
 そして閉会中の国会はというと、これも梅雨のすっきりしない空模様を映し出すかのように、日銀の福井総裁が村上ファンドへ1000万円の資金を拠出し、1400万円以上の利益を得ていた件で、どんよりした重い雲に覆われている。
 此の事実が明らかになった直後、私が先ず疑問に思ったのは、「何故、日銀総裁に就任した折に解約しなかったのだろうか」と云うこと(後に解約申し入れが今年2月に入ってからと云うので、更に疑問が膨らんだが)だ。

倫理観の欠如

 次に、例えファンドに預けたお金はご当人の与り知らぬところで運用されているとしても、運用収益の報告はあった筈である。その際、中央銀行のトップとしての立場を考えれば当然その時点で解約か、運用凍結の判断をするべきではなかったのかということである。もしその判断が出来なかったとしたら、甚だ不可解である。
「通貨の番人」として、金融政策を司るトップとして、最も金融市場においての公正さと倫理観を持ち合わせていなければならない当のご本人がそのような認識では、我が国の金融政策に不信感が募るのは当然のことであろう。
 ライブドア、村上ファンドによって明白になった、「行き過ぎた市場原理至上主義による社会全般のモラル低下」が問われている現在、日銀トップの倫理観の欠如を見過ごすわけにはいかない。即刻辞任されるべきと考える。

「日本人の魂」

 拝金主義が蔓延する中、親しくさせて頂いている作曲家の遠藤実氏が日経に連載中の「私の履歴書」を読みながら、正に「日本人の魂」に触れ心が洗われた。私自身も、家が貧乏で金には恵まれなかったが、父、母、そして多くの人達からお金には代えられない、大切なものを頂いている事をつくづく有り難く思い、その心に応えられるよう頑張ろうと奮起している。
 雨の中、国民新党の街宣車は全国を廻っており、今週は我が故郷広島から中国ブロックを街宣中です。見かけたら、ご声援を宜しく。
(国民新党代表代行)

次回は7月13日付

※無断転載を禁ず

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