デイリースポーツ連載


一覧へ戻る

亀井静香美しき日本我が故郷を想う

かつてない暴挙を行った自民党の誘いに乗ってどう帰る?
「我誤てり」と考えているのか

2006.11.2

郵政造反組の復党問題

現在肥えるのは利己主義ばかりで寒々しい限り
11月1日に古希…改めて奮起!!

 「天高く、馬肥える秋」というが、現在肥えるのは利己主義ばかりで、寒々しい限りである。
 ここのところ、いわゆる郵政造反組みの自民党復党問題が騒がしく、わが国民新党の綿貫代表や亀井幹事長、私にもコメントを求められることが多い。
 その度に答えるのもばかばかしいというわけではないが、「我々には関係ない、復党など有り得ない、郵政民営化反対を貫くのみ」と答えている。
 ところで自民党に帰りたい方々は「我誤てり」とのお考えであろうか?そもそも我々は、郵政民営化に反対か賛成かという一点のみを争点に、憲法違反の解散など独裁政治以外の何ものでもないと主張したが、小泉さんは強権を持って断行した。
 その上、刺客まで送るという憲政史上かつてない暴挙を行った自民党が、来年の参議院選挙に負けそうだから帰すと云う誘いに乗って、どう帰るのだろうか。
 そんな中、更に新聞の世論調査に腰をぬかした。安倍政権を支持するが60%を越え、格差が拡がると思うにも60%を越えるという矛盾。己に係わってこなければ、達観姿勢。こんなことが民衆心理で日常化しているとしたら、あーあー嫌なっちゃったである。
 昨年11月1日、私は古希を迎えた。早いものである。政治家を目指した当時、極左事件の取り締まりに明け暮れ、「警察官は所詮社会のゴミ掃除、ゴミを作らない社会を作ろう」と退官して初出馬した。
 その時より、世の中は幾分良くなったのだろうか?確かに便利になりはしたが、「他人事」という人心の荒廃が進み社会全体が暗くなったように思えてならない。
 「何とかしなければ!」という思いに駆られ、来年の参議院選挙でオセロを確実に起こし、世直しの転機にする為あらためて奮起する。
 余談であるが、北の大地にて日ハム優勝の出来事は、寒々しい中にも松明を灯した。政治が行き届かない分、財政の厳しい地方都市に希望を与えてくれた日ハムの選手達に敬意と祝福を送り、来季こそ、わが広島カープにも奮起を期したい。

天高く カープ舞う日を 胸に秘め 古希を迎えし 我も発奮


(国民新党代表代行)


次回は11月16日付

※無断転載を禁ず

一覧へ戻る

TOPに戻る

バックナンバー