夕刊フジ連載

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亀井静香のこれから勝負だ!
【60】長嶋さん、焦らず治療して!!
2004.03.11

私も毎日体操

 アテネ五輪日本代表の長嶋茂雄監督が脳梗塞で入院したニュースには驚いた。監督とはスポーツクラブが一緒で何度か歓談したことがあるし、亜希子夫人には女性の立場から政治についてアドバイスを受けたことがある。
 多くの国民に明るさと勇気を与えてくれた監督だが、新聞などを見ると極めて多忙な日々を送っていたようだ。驚異的な回復力ですでにリハビリを開始したと聞いて安心したが、この機会にじっくりと体を休めてほしいと思う。
 やはり、65歳を過ぎると自分の体について自然任せにしていてはダメだ。日ごろから、体力づくりや健康維持に努力しなければならない。
 私も一昨年、盲腸で入院してから健康管理に気をつかうようになった。
 毎朝毎晩、3キロのダンベルを両手に持って上げ下げしたり、スクワットを繰り返したり、足を高く上げたりする約20分間の自分流の体操を1年10ヵ月、1日も欠かさずに続けている。
 先日、スポーツクラブのマッサージ師から「この間、競輪選手をマッサージしましたが、亀井さんの方がいい体をしていますよ」とホメられた。筋肉が引き締まり、いまでは体脂肪率も14%。50代のころより、67歳の現在のほうが自分の体力に自信が持てるようになった。
 政治家もプロ野球の監督もサラリーマンも、いい仕事をするためには健康でなければならない。仕事に追われて、不規則な食事や睡眠不足が続けば、どこか調子が悪くなって当然。私も自ら摂生して健康管理に気を配っている。  気持ちの持ち方も重要。
 同じ出来事に直面しても、前向きにとらえる人とそうでない人がいる。やはり、常にプラス志向で決して後ろ向きにならず、仕事に情熱を持って乗り越えていこうとする気持ちが大切だ。
 人間は心身ともに健康でこそ、さまざまな立場で活躍することができる。長嶋監督のことだから、きっと前向きな姿勢でリハビリに取り組んでいることだろう。右手に残るというマヒも克服してくれるはずだ。
 ただ、焦ることはない。後遺症を残さないためにも、無理をせずにゆっくりと治療し、療養してほしい。周囲の雑音はしばらく無視すればいい。
 私たちはいつまでも、輝くような背番号「3」を待っている。

常にプラス志向を

※無断転載を禁ず

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