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統一地方選とおかあさん

 3月末から桜満開の日本列島、統一地方選の応援で縦断いたしました。
 彼方こちらで花見会場もおじゃまし歓迎ムードに喜び、まだまだ力不足の結果に気を落としと一喜一憂の統一地方選でした。
 突然のちん入者にも拘わらず温かく受け入れ、名も告げず1000円札をカンパして下さった方、私の街宣に駆けつけ激励を賜った多くの方々に心からの感謝を申し上げます。
 この度の統一地方選を通して、あらためて人間愛とおふくろの有り難さが身に浸みた選挙でもありました。  わが国民新党の若い公認候補者の傍らには、まだまだ人間として拙い我が子の志を何とか達成させてやりたいと、候補者本人以上に奮闘する母親や支援者の姿がありました。
 又、選挙中我が生まれ故郷のおふくろの友人であった94歳のおじいさんから、私への突然のお小遣と託された思いに胸を打たれ、そしておふくろも私が何をするにも一言も言わなかったが、さぞやはらはらしながら私の身を案じ、心労を掛けたことであろうと亡き母の姿が目に浮かびました。
 今日まで私自身沢山の方々の慈悲に支えられて来たのだとあらためて思いをいたしております。
 そんな最中に私が何時も口ずさむ川内康範先生の「おかあさん」が頭を過ぎり、これを国民新党のテーマソングにしようと思いつきました。
 早速先生ご本人に直談判しお許しを頂いたのは良いが、最初のCM撮影で私が歌っている風景の一コマがテレビのニュース番組で流れたとたん、川内先生から「聞くに堪えない、私が直接指導する」との恐ろしくも有り難い言葉である。
 そこで川内先生直々ご指導監督の2度目のCM撮影と相成りましたが、これが冷や汗もの、かつてこんなに緊張したことはありません。
 何しろ私の歌を一度でも聴いた方はご承知のように生まれながらの音痴です。
 よくそれで恥ずかしくもなくとお思いになるかもしれませんが、歌は「こころ」日本人のこころを謳っている川内先生の「おかあさん」を下手ながらも「国民新党と私を支えて下さるすべての方へ」そして「我がおふくろへ」捧げたいと思い、懸命に歌いましたが、先生の厳しいおしかり「カメイチャン、がなってるんじゃなくてメロディーにのって歌うんだよ!」なるほどそうしたいのは山々ながら、天性の音痴は如何ともし難い。
 とうとう川内先生も「これが限界でしょう」の半ば呆れながらも温情あるお言葉を賜りました。
 しかし、その後のマスコミ記者の「今日の歌の点数は?」との質問に対する川内先生のご返事は胸に浸みるお言葉でした。
 「今日の亀井君の歌は80点、後の20点は国民新党の活動を通して歌えば亀井君の歌になり、そこで100点になる」正に国士たる川内先生のお言葉である。
 親兄弟への情は勿論、もっと広い人間愛、慈悲の心「日本人のこころ」を取り戻すため国民新党頑張れ亀井頑張れ!という期待のお気持ちであると受けとめました。
 川内先生の有り難いご指導と共に、当日ご苦労をお掛けしたスタッフの方々、又駆けつけていただいたマスコミ関係各位に頭の下がる思いです。
 統一地方選挙を締めくくり、選挙中賜りました沢山の温かいご支援にこの場をかりて心からの感謝を申し上げます。
 更に7月の参議院選挙に向けて突撃して参ります。

亡き母の 友から受けし 浄財に ふる里は今 消えたりと云う

2007年4月23日 亀井 静香

※無断転載を禁ず

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