視点・論点

一覧へ戻る

年頭のご挨拶

新春を言祝ぎ、日頃のご支援に心よりの感謝を申し上げます。
さて早々ですが私は我が国の現状に大いなる危機感を持っています。
本年4月より実施の消費増税については所得を増やす前に懐の寂しい国民から搾取するのは正に本末転倒の政策です。
又昨年末は特定秘密保護法案を与党が衆議院に次いで参議院に於いても強行採決で成立させました。
私は国家に限らず企業や団体、個人の安全の為に絶対に守られるべき機密の保護は必要であるとの立場です。
しかし「知る権利」に影響がある法律を作るには国民の支持が不可欠であるにも拘わらず、現在政府は情報公開の努力を怠り、原発を始めTPP交渉でも国民が知りたい情報を知らせないで国民が支持する筈がありません。
国民の安全を守る法案であるなら国民の信頼と共感無くしてはあり得ず、多くの国民を不安に陥れる以前に先ず倫理観の強化を図ることが重要と考えます。
昨年末には官邸に赴き安倍総理に「第三者機関に諮った時点で機密でなくなる。この法律では国家機密は守れず、機能しませんよ」と進言してきました。
そして中国の防空識別圏設定問題ですが、お互いに相手がけしからんと進めば一触即発の危険が無きにしも非ず、我が国は今まで以上の緊張感を持たなければ東アジアの平和と秩序は守れないと確信しています。
37年前に社会のごみ掃除に務める警察官からごみを作らない社会を目指す為に政治家を志し、爾来皆様方には至らぬ私を大きな力でお支え頂き一度も歩みを止めることなく今日を迎えることが出来ました。
しかしながら初出馬の折に想い描いた誰もがこの国に生まれて良かったという国家を未だ達成できず、慚愧の念と共に長年に渡り託して頂いた身に責任の深さを忘れてはなるまいと今一度奮い立っております。
新たな決意で老兵の身ながら力を振り絞り頑張る所存です。
本年も引き続きお力を賜りますよう併せて皆々様のご健康とご多幸を心より祈念申し上げます。

2014.1.1


何人も 生まれて良きと 思う国
胸に刻みて 旅を続けん


亀井静香

※無断転載を禁ず

一覧へ戻る

TOPに戻る

バックナンバー