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平成の一揆でみんなが幸せになる国へ

明けましておめでとうございます。

先の総選挙では皆様から心温まるご支援を頂戴し、有り難うございました。お陰を持ちまして13回目の当選を果たすことができました。

さて私は昨年秋に安倍総理と電話で会話をしながら「これはいかん」と直感しました。父君の安倍晋太郎先生との深いご縁からも晋三総理のことは予てから弟のように可愛がり、期待した政治家でもありましたので地方の疲弊、経済政策、外交安保と多岐に亘って忠告をしましたが、既に御用学者と側近達の口車で雲に乗り、夢の中を漂って「全てうまくいっています」と繰り返すのみでした。

安倍政権はアベノミクスで景気回復を謳っていますが、ご承知のように恩恵を受けているのは専ら大企業と一部の富裕層だけです。大規模な金融緩和による円安で原材料高となり国内でモノを作る中小零細企業が窮地に追い込まれ、4月からの消費税増税後に年金暮らしの高齢者や低所得層が困窮し、景気回復の実感は全くないのが現実です。2017年4月には必ず消費税を10%に上げると言っていますが、これは当然凍結するべきです。

集団的自衛権の行使容認についても今までの個別的自衛権で十分対応できるのにも拘わらず、アメリカのご機嫌を取るために先回りして解釈改憲してしまいましたが、戦闘地に自衛隊を送れば犠牲者がでるのは必至です。自らアメリカの要請を断る権利を放棄してしまい、今後日本が戦争に巻き込まれる可能性は否定できなくなりました。私は日本が二度と戦争をしないという平和主義を堅持するべきと考えております。

又東日本大震災で福島原発はあわや日本列島全滅という危機に瀕し、今も完全に収束できていないばかりか、廃炉まで気の遠くなる作業と使用済み燃料の処理が決まっておらず、更に大きな地震災害も予測される中で原発の再稼働と新増設の推進に舵を切ったのには呆れるばかりです。

そして何よりも地方切り捨て、弱者虐めの政策を続ける中で、庶民の苦しみを余所に安倍総理は暮れに突然の衆議院解散、総選挙を決行しました。私は弟のように思い入れの強い総理の暴挙に対してこのまま黙って引くわけにいかないとの気持ちで戦いを挑む決意をしましたが、「こんな政治、国はおかしい」という皆様方の絶大なお力を賜り、その先頭に立って平成の一揆を興すことができました。

振り返ってみますと37年前の最初の戦いからこの度まで政党や大権力に阿らない皆様方に支えられ、私は思い通りの政治活動に専念でき連続13回も当選させて頂いた世界一幸せな政治家です。しかしながら世の中はかく有様で本当に申し訳ない気持ちです。この度の一揆を「皆で幸せになっていく、日本をそのような国にする」原点として今後も死にものぐるいで総大将を務めて参る決意であります。

皆様方の更なるお力を賜りたくお願い致します。

併せて益々のご活躍とご多幸を祈念申し上げ年頭のご挨拶と致します。

平成27年 元旦


悪政に 民が苦しみ 国滅ぶ
平成の一揆 ここに発す


亀井静香

※無断転載を禁ず

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