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靖国神社合祀申し入れについて

皆さんは明治2年に創建された靖国神社にお祀りされているのは官軍のみで、お馴染みの西郷さんなど、賊軍と称された方達が祀られていないのをご存じでしたか?

私は去る10月12日、呼びかけ人の石原慎太郎、原口一博、平沢勝栄の3氏と共に靖国神社に下記の申し入れを致しました。

我が国は古来より森羅万象全てに八百万の神が存在し、弱きものに寄り添う判官贔屓という心を育んだ、世界でも類を見ない寛容さを現代に至るまで連綿と引き継いできた国であることは間違いありません。

神話の国譲りに始まり、菅原道真公を祀る天満宮や、将門首塚など我々日本人は歴史や文明の転換を担った敗者にも常に畏敬の念を持って祀ってきました。

そのような中で西郷南洲や江藤新平、白虎隊、新選組などの賊軍と称された方々も、近代日本のために志を持って行動したことは、勝者・敗者の別なく認められるべきで、これらの諸霊が靖国神社に祀られていないことは誠に残念極まりないことです。

ご承知とは存じますが現在も会津では長州人を嫌うといった官軍、賊軍のわだかまりは消えておりません。今日世界中が寛容さとは真逆の方向に突き進んでいることから、 我が国の行く末も案じられてなりません。

有史以来、日本人が育んできた魂の源流に今一度鑑み、未来に向けて憂いなき歴史を継いでいくためにも、靖国神社に過去の内戦においてお亡くなりになった全ての御霊を合祀願うよう申し出る次第です。

また、戦というのは歴史工学的には社会に一時の荒廃をもたらしますが、その後の社会に、ある安定とさらに進化をもたらし、明治維新で起こったもろもろの戦は、結果として日本という国家の機軸を安定させる功があったと考えられます。

それ故に陛下ご自身による靖国神社へのご参拝は、国家安寧のために必須と信ずるところであり、畏れながら併せて此の儀をお願い申し上げたく存じます。

有り難いことにこの呼びかけを始めて3週間余りでしたが、直接話をすると一様に「明治維新から150年近くも経っているのだからもう官軍、賊軍のわだかまりを無くして合祀する方が良い」と中曽根康弘元総理を始めとした元衆議院議長等約90人の国会議員を含め、各界の方々が多数ご賛同下さいました。

また翌13日には産経新聞朝刊にて全面広告を掲載したところ全国からお問い合わせを頂き、現在もご賛同者が増えております。

申し入れの際に靖国神社徳川宮司はそう簡単にはいかないとの回答でしたが、私はこれを国民運動として盛り上げていき、平成31年6月に迎える靖国神社創建150周年までには是非とも達成したいと考えております。

「そうだ!」と思われる方は靖国神社合祀申し入れの会ホームページを開設致しましたので是非ご高覧の上ご賛同頂ければ幸甚です。

2016年11月1日


靖国の 桜は今も ひたすらに
国家安寧の 祈りを捧ぐ


亀井静香

※無断転載を禁ず

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